2013年3月5日火曜日

取り越し苦労

 前回,あれこれ書きましたが,それに対して当事者のM2学生からもらったコメントは満足感が伝わるもので,後半の記述は,私の完全なる取り越し苦労でした。消すのもなんなのでそのまま残しますが。
 今日は群馬大学の卒論発表の審査結果の報告があり,担当学生2名は最優秀賞と優秀賞を受賞したそうです(研究室としては優秀賞がもう1名)。私は例年通りにあまり直接の指導していませんでしたので,研究室として非常によく頑張ってくれたのだと思います。素晴らしい伝統と言いたいと思います。

2013年3月2日土曜日

発表会と賞


お久しぶりです。最近はまれにFacebookに書き込む程度で活動停滞中でした。
今回は,こちらのBlogをたまに開いている卒業生がいるらしいこと,特に,卒論修論の終わりを気にしている卒業生がいると思われること,そして,内容が長文になることから,こちらに書きます。

ようやく今年度の指導を担当していた学生たちの卒業研究発表会と修士論文公聴会がすべて終わりました。
数日前の夜,すでに発表を終えた群馬大学のM2の学生から電話がありました。「修士論文発表の優秀賞に選ばれたが,最優秀ではなかった。研究室の伝統を途切れさせてしまい非常に残念。」という内容でした。
群馬大学では最終発表について表彰制度を設けており,修士の場合は,最優秀賞1名と優秀賞若干名(最近は1名)が選ばれます。
設立から昨年までの6年間,私のいたコンクリート研究室の学生が常に修士の最優秀賞をいただいてきました。今回はじめて,ほかの研究室の学生が修士論文発表の最優秀賞を受賞したということになります。
確かにここ数年は研究室学生の発表の質も安定して受賞者を独占し,研究室の誰が最優秀賞をとるかというときもありました。
でも今回は私が転出してしまいましたので,遠隔指導となったハンデを乗り越えて良くやったと言ってよいわけですが,2番では意味がないという気持ちは穴埋めできません。

私は受賞制度があるならば目指すべきだし,それに見合う成果を出すための努力を学生がすべきと思ってきました。また,これを研究室のスタンダードとして研究室学生が皆で目標とするように,積極的な発表指導を行った時もありました。
でも最終的な結果としての受賞の有無はやはり水物です。しかも,全員が最優秀賞受賞という形として報われるのは不可能です。
きれいごとかもしれませんが,やはり大切なことは,まずは万全な準備をして,当日に自身が心から満足する最終発表をすることであって,受賞はその次にある可能性ということになります。仲間の受賞について研究室として喜びを分かち合ってこれたのも,これがベースにあったからだと思っています。
また,学生としての最終発表となったわけですが,社会人としてはこれからがスタートです。学生時代の完結が重要なのではなく,社会人としての活躍が本題です。最高の最終発表はもちろん最高の社会人のスタートにはなるはずですが,最優秀賞を逃したとしても,結果の自己分析ができれば,社会人としての今後で十分に取り返せるはずだと思っています。むしろ受賞を逃したものほど,さらに伸びるためのチャンスがあるとすら言えます。悔しさは力になります。内容があって本当に力がついていれば,あとは結果にきちんと向き合えばよいだけです。
ということで,残念な結果(残念でない結果も)は,今後の糧にしてほしいわけで,申し訳ないけれども,それしか言えないわけです。きれごとではなく,研究室の卒業生として,今後の活躍を大いに期待したいと思います。

以上が,原則論で,まとまりも悪くないと思うのですが,実はちょっと気になることがあります。M2の二人は発表終了後にメールで報告をくれましたが,ともに質疑がいまいちだったような印象の内容でした。謙虚なだけかもしれず,発表を直接に聞いていない私には実際はわかりません。ただ,公聴会で真価が問われるのは,発表そのものよりもむしろ質疑です。私自身も含めて満足いく質疑をするということはかなり難しいことですが,こと修論公聴会に限って言えば,対策は十分に可能です。大学の先生から学生への質問というのは,分野外であってもかなりは予測可能な範囲内で,ほぼすべては普段のゼミや打ち合わせの延長上にあります。過去の最終発表本番を思い出しても,十分に準備したと思える学生は良い質疑をしていました(厳密には怪しい回答も含まれますが)。準備不足でもうまく質疑を乗り切る場合もありますが,準備万端で質疑でしくじることはあまりありません(失敗すれば準備不足と判断されるからかもしれないけれど)。
ということなので,もしも質疑が準備不足で満足いくものではなかったとすると,(自分ではコントロールできない)結果に悔いる以前に,(自分でコントロールできたはずの)内容に悔いることになるわけです。そうではなかったかが,少々気になっています。事前の私とのやり取りでは質疑内容の確認までは至らなかったし。

書きながら考えもまとまってきたので,本人たちにも考えてもらいたいと思います。幸い,年度末には都内で私の前で最終発表をしてもらうことにしているので,そこで直接の最終確認ができますし,万が一,準備不足での失敗であれば,今度は万全の準備して挽回の機会にしてもらおうと思います。
いずれにしても,あらためて自己分析し,以後に生かしてくださいというのが結論のようです。

なお,上記は修論発表を軸に書きましたが,基本的には卒論発表も同じです。ただ,卒論は1年足らずの研究成果の発表なので勢いだけで何とでもなりえるもので,本当の実力は問われない場合もあります。一方で修論は,3年間の積み重ねの結果が見られるので,持続的な努力の有無が如実に表れ,雰囲気だけでは何とかならないものです。ということで,修論を軸に書きましたし,学部生には進学を勧めております。

2012年4月26日木曜日

距離と時間と費用

昨日,距離が10倍10倍と書きましたが,時間は30分,3時間,3時間半だから,6倍のあとは1.2倍くらい。鉄道から飛行機に交通手段が変わったので,距離に対する時間は大幅短縮。次に費用については,数百円,数千円,数万円でしょうか。こちらは距離とおおよそ比例関係みたい。

2012年4月25日水曜日

初出張と10倍の法則

広島から東京への初の出張。往路は3時間40分,復路は飛行機の遅れもあって4時間。飛行機利用だと余裕を多めに考えなければならないこともあるし,初日から遅延の影響も受けて,群馬の片道3時間の方がまだましだったと体感した一日でした。群馬にいるときは,飛行機使えばどこでも3時間くらいだから最遠隔地の仲間だと思ってましたが,厳密にはやや違いました。
 ただ,細かいところは誤差の範囲内で,結局のところ,日帰り出張で6時間とか7時間を移動に費やすことは同じ。有効に使い切りたいところですが,帰りはくたびれました。
 ちなみに,ざっと考えてみると,最も良く行く四谷の土木学会まで,東大時代は10km,群大時代は100㎞,そして広大が1000㎞(厳密には850㎞くらいかな)という感じで,10倍10倍です。さらに10倍となると,「マルセイユ(フランス),シチリア島(イタリア),シカゴ(米国)」あたりみたいです。以下によれば。
 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1145404591

2012年4月23日月曜日

スカイプ会議

群馬での関係学生は8名。先々週と先週,研究ミーティングを行いました。訪問はなかなかに難しいので,定期的なミーティングはスカイプを活用。学生側に用意してきたものよりも私の旧型のWEBカメラの性能が低いようで,たまにこちらからの音声が途切れたりと不具合がないわけではありませんでしたが,まあ,最低限のコミュニケーションはできました。
 設備面ではまあなんとかなったということになると,あとの問題は中身。1週おきのミーティングはここしばらくなかったと思われる高頻度ですが,遠距離ということもあって,初回のままでは非常に不安だったためでした。が,先週もまだ満足できずに,持越し。三度目の正直にしてほしい。

2012年4月18日水曜日

異動

1か月以上間が空いてしまいましたが,その間に,職場を変わりました。広島大学に異動しました。ご挨拶の行き届かないところも多々あり,大変に申し訳ございません。公私ともにいまだに落ち着かない日々ですが,今後ともよろしくお願いいたします。

2012年3月4日日曜日

卒論と修論

報告が遅くなりましたが,無事に修論と卒論が終了しました。修論公聴会は21日,卒論発表会は27日でした。
 専攻・学科で定めている最優秀発表者に,研究室の二人が選ばれ,卒論と修論のダブル受賞となりました。修論については,賞の創設以来6年連続。卒論の最優秀者は初年度のW君以来の2回目。
修士論文くらいになると,量と質の違いが勝手に明確化してくるので,毎年,コンクリート研究室での受賞は当然と言ってよいかなと思ってました。ただ,今年のM2は少しのんびりしていたところがあってどうなることかと思ったりもしましたが,最後はきちんとまとめてくれました。ただ,ここ数年間独占していた優秀発表者を逃したのは悔やまれるところ。私以上に本人たちが一番悔しがっていたので,今後の糧にはなると思います。
 卒論発表については,量と質で他研究室を圧倒するというところまではまだ難しいです。また,卒論生の発表の指導は修士の学生にほとんど任せているので,学生にとっては苦労の多い準備期間だと思います。今回は,1年前の卒論生と修論生が休日に来てくれたそうで,その甲斐も十分にあって,納得の発表をしてくれました。同じ苦労を分かち合ったからこそ生まれる仲間意識,あると思います。今後も大切にしてほしいです。
 打ち上げでは感極まる学生も多くいて,やっぱりいい研究室だなあとしみじみと思って,今年も終わりました。

2012年2月19日日曜日

休日出勤

今日(正確にはすでに昨日)の午後は東京で仕事でしたが,その前に大学で修論発表の準備状況を確認.このタイミングで休日に指導に行くということはこれまでしていなかったと思います.というのも,最後は学生自身が仕上げてほしいので.それを今回覆したのは,T先生が退職しただけでなくL先生も2度目のインフルエンザでずっと休んでいて指導がやや手薄になっていたり,まだ方向の見えていない学生が多かったためで,やや非常事態という判断.
 最近,M2のだいたいとB4のちょっとしか大学で見ない日が多いけれども,最後はコンクリート研らしい追い込みを期待.

2012年2月16日木曜日

うーん

今日は修論発表練習でした.昨日の午後に時間を空けていたものの相談なしという準備作業の状況からして,発表の完成度としては想定の範囲内であったものの,参加学生,強く催促するまで司会者からの義理質問だけとか,どういうことでしょう.もちろん,発表者の準備不足も非常に残念な事態だったわけですが,これでは研究室も私自身も盛り上がらないなあと.唯一,リクルート活動で来学されたOBに同席いただいたことは,新鮮な質問もあって,非常に意義があったと思いました.というか,OBの同席がなかったら発表練習やめてたかも.
 この記事,読んだ学生も嫌な気持ちになるでしょうが,書いておきましょう.

2012年2月11日土曜日

関連付け

今回の論文添削もそうですが,最近の学生の研究における課題のようなもの.
 実験計画や実験結果の分析において,世の中の先行研究とか,先輩の研究とか,友人の研究とか,自分の過去の結果とかとの関連付けができないシーンが非常に多いと,最近思う.文献読んでないなら仕方ないなあと思えるところだけども,過去に参考文献として学生自身が引用しているのにその後はつながらなかったりというのが結構多い.これも,他人の研究論文だから単に忘れていたのかなとも考えられるけど,自身の過去の結果との関連を全く気付かないのはちょっと苦しい.
 いろいろな知見が次々につながっていって見えなかったものが見えてくるというのが,研究としては一番面白いところだと思うので,修論や卒論の最後の場面で一部だけは体験してもらえるように,サポートしてきたいところです.